一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




立ち上がったはず、なのだけど……ぐらりと視界が大きく揺れた。



やばい、フラフラする……。



倒れるわけにもいかず、視界が揺らぐ中、下を向いて立ち止まる。



だけど立っているのも辛くなって……。



「……桃原…!」



誰だろう。
誰かの声が聞こえてきた。



誰かが私の名前を呼んでる…?



だけど振り返る余裕もなくて、そのまま後ろに倒れる……はずだったのに。



誰かが私の後ろにいて、その人にもたれる形になりなんとか倒れずに済んだ。



ダメだ、その人に迷惑をかけてしまうから早くどかないと。謝らないと。



心ではわかっているのに、体が動いてくれない。



「おい、大丈夫か?」



あれ…この声、どこかで聞いたことある。



< 308 / 370 >

この作品をシェア

pagetop