一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
立ち上がったはず、なのだけど……ぐらりと視界が大きく揺れた。
やばい、フラフラする……。
倒れるわけにもいかず、視界が揺らぐ中、下を向いて立ち止まる。
だけど立っているのも辛くなって……。
「……桃原…!」
誰だろう。
誰かの声が聞こえてきた。
誰かが私の名前を呼んでる…?
だけど振り返る余裕もなくて、そのまま後ろに倒れる……はずだったのに。
誰かが私の後ろにいて、その人にもたれる形になりなんとか倒れずに済んだ。
ダメだ、その人に迷惑をかけてしまうから早くどかないと。謝らないと。
心ではわかっているのに、体が動いてくれない。
「おい、大丈夫か?」
あれ…この声、どこかで聞いたことある。