一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




「…ったく、無理すんなよこのバカ」



男の人の声なのはわかった。



だけど誰なのかは特定できないでいると、突然体がふわりと宙に浮いた。



あ…この感覚、知ってる。



そう。
毎朝、蓮くんにされるお姫様抱っこ……。



「…蓮、くん……?」



だけどこういうことをするのは蓮くんだけだ。



最終的に目を開けるのも無理になり、だんだんと意識が遠くなっていった。



ただ、蓮くんだと思い、身を任せるようにしてその人に寄り添う。



目が覚めたらきっと蓮くんに心配されるだろう。
もしかしたら怒られるかもしれない。



そう思いながら、今度こそ完全に意識が途切れてしまった。




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