一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「菜穂…!!」
その声は聞き慣れた、蓮くんの声で。
焦った感情が含まれていた。
ど、どうしよう…!
今ここには千秋ちゃんがいるのに。
このままじゃバレてしまう、と思ったけれど何もできずに蓮くんがカーテンを開け、中に入ってくる。
走ってきたのだろう、蓮くんの息が少し乱れ、私をじっと見つめた。
かと思えば突然ぎゅっと力強く抱きしめられる。
「菜穂、菜穂、良かった…無事で良かった…!
本当にごめんね、菜穂がこんなに苦しんでたなんて気付かずにごめんね…!
本当に俺最低だ生きてる価値がないよね、菜穂が死んだら俺生きていけないよ菜穂、こんな俺を気がすむまで痛めつけていいからね」
「れ、蓮くん…落ち着いて…!」
蓮くんが、いつもの蓮くんになっていた。
千秋ちゃんは驚いて声も出ないのか、一言も話さない。
千秋ちゃんを見たくても抱きしめられているためできないし、ただ蓮くんを落ち着かせようと声をかけた。