一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
だって、今…お姫様抱っこって言った、よね…?
あれ?
確か私って体育館でめまい起こして、倒れて、それから……それから?
それから私はどうしたの?
確か、確か…体が宙に浮いたような気がして、意識がなくなって…。
蓮くんだと、思ってた。
夢の中で蓮くんが私にお姫様抱っこしてるのかなって、勝手に思い込んでいた。
夢心地だって。
でも本当は違うくて、秋野くんが私をお姫様抱っこって……?
「ち、千秋ちゃん今の本当…!?」
「当たり前じゃない。
じゃあなんだ、付き合ってないの?」
「付き合ってないよ…!」
だって私には蓮くんがいるから。
「いやぁ、まさかあの秋野がね。
心配そうにしてたし、つい付き合っているのかと」
そう、千秋ちゃんが言いかけたその時。
ガラリと保健室のドアが勢いよく開いた。