一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




今の言い方はまるで蓮くんが来てから千秋ちゃんが来たかのようだった。



けど実際は千秋ちゃん、前からいたのに。



いつも周りを見ている蓮くんだけど、たまに見失ってしまうことがあるのかな。



確かにそんな時はあるよね。
うん、ある…はず。



だけどこんなすぐ近くに、なんなら真っ先に視界に映るようなところに千秋ちゃんはいたのに、気付かなかったの…かな。



それだけ心配してくれていた、とか?



「ちょ、ちょっと上条!
菜穂とはどういう関係なの…!?」



その時、千秋ちゃんが今度は蓮くんに質問した。



「だ、だめ…!」



その質問はされてはならない。



そう思い慌てて止めようとしたけど、もちろんすでに遅くて。



「菜穂とどういう関係?
そんなの未来の夫婦だよ。


今はまだ婚約者だけどね、卒業したら結婚して二人幸せな関係をこれからも永遠に築いていくんだ」



ああ…やっぱり無理だった。



千秋ちゃんは蓮くんの言葉を聞いてまた固まってしまう。



今日、千秋ちゃんが固まるほど驚いたのはこれで三回目だったけど、今のが一番驚いている様子だった。




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