一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




それから車に揺られ、私たちは家へと向かう。



だけどその間も蓮くんは一言も話さなくて、私も話しかけることなんてできない。



いつもと違って手は握られておらず、蓮くんは私から顔をそらすようにして窓の外を眺めていた。



まだ頭が痛い、とか体がだるい、とかぼーっとするとか、しんどいけれどそれどころじゃなくて、蓮くんのことで頭がいっぱいだった私。



私が拒否ばっかするから蓮くんを怒らせてしまったんだ……。



どうしよう、嫌われたら。
そう思ったら泣きそうになる。



嫌だ、蓮くんに嫌われたくない。
そう素直に思い、蓮くんの方を向く。



「あ、あの…蓮くん…」
「……菜穂なんて嫌いだ」



どちらかといえば拗ねているような口調だったのだけど、今の私にそんなことを考える余裕なんてなく。



その言葉を素直に受け取り、本気で悲しくなった。



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