一途で甘いキミの溺愛が止まらない。
「じゃ、行こっか。
荷物持つよ」
上条くんはそう言って私に近づき、手慣れた様子で私の荷物を手に取った。
「あ…上条くん、それぐらい私が自分で…」
「いいから。ほら、行こう?」
優しい笑顔を浮かべられると、何も言えなくなってしまう。
「……ありがとう」
だから私はお言葉に甘えることにして、最後にお父さんとお母さんに挨拶してから上条くんの後ろについていく。
すると私の家の少し手前に、ドラマとかでしか見ないような高級車が停まっていた。
それはなんていうか、よくお金持ちの人が行き帰りに送ってもらうためにある長い車のようで。
本当にそんな車が存在したんだと、素直に驚いた。