売られた猫。


「なんでお前そんな仕事やってんだ?


もう、あの経営者っぽい男もいないだろ。」


『もちろん、そういうことが好きだからですよ♡


お客様と一緒に気持ちよくなりたいからです。』


よく聞かれた質問。


私はいつの間にか口角を上げてニコニコと答える。


「だから俺らは客じゃねーよ。」


今まで食べ続けてた別の男が言う。


『そうですか。じゃあ帰ります。』


お客様にも何度も「若い子はいいねえ」と言われた。


この人たちにかまって若い時間を無駄にしてはいられない。


「帰るって、どこに帰るんだよ。


あの店に住んでたんだろ。」


やば。さっき住んでる場所も言っちゃってたか。


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