売られた猫。


なかなか帰してくれない男にイライラしてくる。


『お客様はほかにいっぱいいらっしゃるし、泊まるあてもいくつかあります。』


”ほかに”を強調して言ってやった。


「だめだ。またそういうことするんだろ。」


何こいつ。


お客様でもないのに、人の仕事に難癖ばっかりつけて。


「もし、お前が出ていくって言うなら、俺はお前を警察に突き出す。


お前明らかに未成年だろ。」


挙句の果てには脅迫かよ。


…でも警察に連れていかれるのは確かに困る。


私は渋々さっきの席に戻った。


こうして、不本意ながらもこの男たちと暮らすことになった。


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