君と僕
大学に通いながらホストをしている僕は、優愛と再会することが出来た。優愛はキャバ嬢になっており、高校生の時よりも綺麗になっていた。でも、あの日僕の前から消えた理由は謎のまま。
今日も優愛がいる「A」に行くと、黒服から「本日、しずくさんは体調不良の為、お休みを頂いております」と言われる。優愛の体調が心配になった僕は連絡先を交換すればよかったと後悔したが、ふとジャケットのポケットに優愛の名刺が入っていることに気づき、取り出すと名刺の裏に連絡先が記載されていた。思わず、スマホを取り出し優愛にLINEをするとすぐに返信が来る
優翔「急にごめん優翔だけど・・・今日、お店に行ったらお休みだったから連絡した」
優愛「昨日はお店に来てくれてありがとう。今日は風邪で休んでるの」
優翔「大丈夫なの?」
優愛「大丈夫だよ♪心配かけてごめんね」
優翔「今からお見舞いに行きたい」
優愛「えっ・・・。」
優翔「だめかな。
優愛「ダメじゃない・・・」
優翔「家教えて?」
優愛「渋谷区OOO町のマンションB305号室」
優翔「わかった。ありがとう」
僕はやり取りをしたあと、優愛の家に向かった。優愛のマンションに到着してエントランスでインターホンを鳴らすとマンションから男が出て来て僕の方を見て会釈する。僕も一応会釈をして、入れ替わるようにマンションに入った。玄関からルームウェアを着た優愛が出迎えてくれる。僕は、優愛の首元にキスマークがあることに気づいた。そして、入れ違いの男の姿が脳裏に浮かびあがる。
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