【短編】君の魔法にかけられて


一度その名前が目に入ってしまうと
壱成の頭の中で記憶は勝手に蘇ってしまう。


「鈴木!!行こ!」

そう言って振り返った時の目の輝き

そしてあの絵馬……

『鈴木と同じ大学に行く! 佐藤結衣』


当時は掛けてあった絵馬の真意を探りつつも、
達成できなかった自分の不甲斐なさから


佐藤との距離を置いてしまった。


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