眠り姫
雷side

俺は次期幹部候補の雷。

今日は綾さんが亡くなって1週間が経つ。

先程、奏さんからピアスと手紙を渡された。

何ですか?と聞くと、

綾からのクリスマスプレゼントと聞いた。

俺は、すぐに手紙を読んだ。

Dear雷

急な手紙ごめんね、雷。

この手紙を読んでいるということは私はあっちの世界に

行ったんだね。

私がはじめて、この倉庫に来た時、

私のことをみんな誰だこりゃって目で見てたよね?

それでも雷は的確な判断を下していて、

流石次期幹部候補だなって思った。

それに、総長にピッタリだなって思った。

だけど一つだけ、

雷は頭が良くて、的確な判断をできる。

でも、時には周りに任してみて?

みんな仲間でしょ?

相手を信頼することも大切だよ?

みんなでみんなするから良い族に私はなれると思うの。

そーいえば、雷は幹部と下っ端を繋ぐ架け橋だったよね?

幹部達には言っちゃダメだよ?

幹部は甘々だったり、堂々としてなかったり、

そう思う時はあったよね?

でも、私達は信頼できたよね?

それと同じだよ?

雷のことを信用している人は沢山います。

自身を持ってね。

本当に最後になりますが、ありがとう。

From綾

この手紙を見て、俺は涙を零した。

綾さん、俺のことを考えてくれていた。

そして、俺が次期総長になるのを応援してくれた。

俺は絶対に次期総長になれるような存在になってみせます。

そして、仲間に頼ろうと思います。

大事なことを教えてくれて、綾さん、

本当にありがとうございました。
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