眠り姫
紫苑side

綾が亡くなってから1週間が過ぎた。

そんな日に奏から渡されたのは

ピアスと手紙。

これ何?と聞くと

綾からのクリスマスプレゼントって言われた。

俺は急いで手紙を読んだ。

Dear紫苑

紫苑、突然の手紙ごめんね。

私はもうあっちの世界に行ったと思います。

紫苑は、一番溶け込みやすかったけど、

その裏には何かあるんだなって思った。

だけど、徐々に信頼してくれたのかな?

自然な笑みを見れていったんだと思う。

紫苑はとっても可愛くて、でもしっかり者だよね?

いつも甘えてばかりじゃない、

演る時はちゃんと演れる人間だよね?

私はそんな紫苑が大好きだったよ?

ちゃんと分かってたから。

紫苑さ、ちょっと女の子苦手な所あるよね?

それに、自分に相応しい子がいないと思うよね?

それは、現れるまで待てば良いし、

きっと、紫苑に相応しい女の子が現れると思う。

性格も含めね?

だから、少し勇気を出して?

これが私が心配している唯一のこと。

最後になりますが

私と出会ってくれて

ありがとう。

From綾

俺はこれを見て涙した。

俺のことをしっかり者なんて言ってくれたの

綾だけだよ。

それに女の子苦手なのも始めて理解して貰えた。

綾の言葉一生忘れないよ。

ありがとう。
< 45 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop