眠り姫
蓮side

俺は奏から

ピアスと手紙を受け取った。

さっき奏と会話したから

綾からのプレゼントなのは分かる。

俺は手紙を開くとのを戸惑いながら

開くことにした。

何で戸惑ったのかって?

だって、これが綾との最後だと思うと、

気が引けて…

Dear蓮

手紙を読んでいるということは、私は、

あっちの世界に行ったんだね。

蓮と過ごした時間は短くて長い本当に大切な時間でした。

蓮といると、悲しみも寂しさも全てを忘れて、

本当の自分でいられた。

蓮、嘘ついてごめんね。

でも、それだけ蓮が好きだったの。

私の人生を変えてくれた最初で最期の恋だったから。

でもね、それのせいで蓮が新しい恋をできないのは嫌なの。

だから、私を思い出して恋を棒に振るんだったら

忘れて?

蓮とは幸せな思い出だけ残っていればそれで良いから。

蓮に相応しい女の子が現れたなら、

新しい恋を始めてください。

それが私の願い。

でも、理不尽だけど最後に言わせて?

蓮は私にとって一生の存在、

一生の恋人。

一生忘れない人。

本当に

愛してた。

From綾

綾、俺は綾のこと忘れられないよ。

だって、綾だって俺の一生の恋人だよ?

だけど綾がそう言うなら俺は前に進む。

綾、俺に大切な時間をありがとう。

本当に本当に

愛していたよ。
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