眠り姫
綾side

私は全てを見た。

これで良かったんだと心から思える。

そして、

神様のところに戻った。

「神様、私にもう悔いはないです」

神様「そうか、なら良かった」

「私はこれからどうすれば良いのですか？」

神様「君には選択肢をあげよう」

「選択肢？」

神様「ああ、一つはカランシェ、人間からすれば天国に行く道を選ぶ」

「他には？」

神様「者の木になる」

「者の木とは何ですか？」

神様「人間界で木になるのだ。

そうすれば、君の愛していた人をずっと見ることができる。」

「なら、私は者の木になりたいです」

神様「しかし、者の木は相手が死ぬまで見ることになるぞ？」

「私は例え相手が他の人と結婚しても、それでも良いんです、そう願いましたから」

神様「なら、私がその願い叶えてあげよう」

神様が光を出して、

それに吸い込まれると、

私の服装は花のドレスに変わった。

神様「其方は、桜の者の木だ

それでは行くのじゃ。

風が道を導いてくれるだろう。」

私は風に身を任せ進める。

すると、ある大きな家が見えて、

其処には蓮と女の人がいる。

とても綺麗な人。

蓮「渚さん」

渚「綾さんですね？」

蓮「そうだ、綾は強気者だった。今日が命日」

渚「貴方が愛した人ですからね」

蓮「妬かないでおくれ、渚も愛している」

蓮、今でも私のことを思ってくれているんだね。

ありがとう。

貴方のことは忘れない。
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