懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
「この野郎!」と気合だけは充分なテッコーマンが振り回す柄の長いハンマーを、ラナはひらりひらりと華麗にかわし、コナヒキーのヘナチョコなくわの一撃は難なく剣で受け止め、不敵な笑みを浮かべている。
そして戦闘開始から十分ほどが経ち、広間に新たな男が駆けつけた。
「な、なにがあったと言うのですか! 皆さん、やめてください。武器を置いてください!」と馬上から声をかけるのは、ルーモン伯爵である。
五人の護衛を連れている伯爵は、ただオロオロするばかりで、実に頼りない。
当然のことながら、領民たちの中に従う者はひとりもなく、ラナは呆れのため息をついていた。
(間違ったことをしている民を、叱ることもできないのかしら。元凶は伯爵の不甲斐なさにあるようね……)
ラナは近くで戦っているカイザーに視線を移すと、「役者が揃ったからもういいわ。アレをやって決着をつけよう」と声をかけた。
「ああ」と頷いたカイザーは、「静まれ、静まれー!」と、伯爵より遥かに迫力のある雄々しい声を響かせる。
そして戦闘開始から十分ほどが経ち、広間に新たな男が駆けつけた。
「な、なにがあったと言うのですか! 皆さん、やめてください。武器を置いてください!」と馬上から声をかけるのは、ルーモン伯爵である。
五人の護衛を連れている伯爵は、ただオロオロするばかりで、実に頼りない。
当然のことながら、領民たちの中に従う者はひとりもなく、ラナは呆れのため息をついていた。
(間違ったことをしている民を、叱ることもできないのかしら。元凶は伯爵の不甲斐なさにあるようね……)
ラナは近くで戦っているカイザーに視線を移すと、「役者が揃ったからもういいわ。アレをやって決着をつけよう」と声をかけた。
「ああ」と頷いたカイザーは、「静まれ、静まれー!」と、伯爵より遥かに迫力のある雄々しい声を響かせる。