懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
王女の意図が読めずに戸惑った顔をしつつも、ルーモン伯爵は立ち上がる。
ラナは伯爵を呼び寄せ、赤絨毯の上の自分の横に並ばせると、周囲を見回した。
目の前にはひれ伏したまま、様子を伺うようにラナを見つめる、コナヒキーとテッコーマンがいる。
斜め後ろには、時計塔から下りてきたロメオとジュリエッタが並んでレンガに膝をつき、期待と不安に揺れる目をラナに向けていた。
その他、農民と鍛冶屋の男たち百名ほどの視線を浴びる中で、ラナは王女然とした威厳溢れる声を響かせる。
「これからルーモン伯爵の所信表明演説を始めます。皆、心して聞きなさい」
「え?」と伯爵は戸惑っていたが、「ここであなたがご自分の考えを“堂々と”述べることが必要よ」とラナに諭されると、深呼吸をしてから決意したように胸を張り、口を開いた。
「我が領民たちよ、この地は古くから豊かな小麦を実らせ、鉄細工の交易品を他領地に売り、栄えてきた。我々が今、不自由なく暮らしているのは先祖の苦労の賜物である。つまらない争いで先祖の思いをーー」
ラナは伯爵を呼び寄せ、赤絨毯の上の自分の横に並ばせると、周囲を見回した。
目の前にはひれ伏したまま、様子を伺うようにラナを見つめる、コナヒキーとテッコーマンがいる。
斜め後ろには、時計塔から下りてきたロメオとジュリエッタが並んでレンガに膝をつき、期待と不安に揺れる目をラナに向けていた。
その他、農民と鍛冶屋の男たち百名ほどの視線を浴びる中で、ラナは王女然とした威厳溢れる声を響かせる。
「これからルーモン伯爵の所信表明演説を始めます。皆、心して聞きなさい」
「え?」と伯爵は戸惑っていたが、「ここであなたがご自分の考えを“堂々と”述べることが必要よ」とラナに諭されると、深呼吸をしてから決意したように胸を張り、口を開いた。
「我が領民たちよ、この地は古くから豊かな小麦を実らせ、鉄細工の交易品を他領地に売り、栄えてきた。我々が今、不自由なく暮らしているのは先祖の苦労の賜物である。つまらない争いで先祖の思いをーー」