懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
「すごい! グリゴリー、かっこいい!」とラナが目を輝かせたら、カイザーが不愉快そうに眉間に皺を寄せた。
それくらい自分だって……と言えないことが、悔しそうだ。
工場の男たちは全員が目を見開いており、後ずさりする者が現れて、カイザーとラナを囲う輪が広がった。
けれどもすぐに男たちの後ろから、イブシゲルの怒鳴り声がする。
「お前ら、なにを尻込みしているんだ! 工場の秘密が外部に漏れたら、全員、縛り首だぞ。死にたくなければ、こいつらを始末しろ!」
脅しのような檄を飛ばされた男たちは、武器を握り直して雄叫びをあげ、再びラナたちに襲いかかる。
動ける範囲が広がったので、彼女もカイザーと背中合わせの姿勢を取り、今は完全に焦りの引いた心で剣を振るった。
グリゴリーも参戦し、持ち前の怪力で男たちを次々と薙ぎ払い、カイザーはやけに気迫をみなぎらせて、容赦なく敵勢を地に伏せていく。
その様子を不思議に思ったラナが、戦いながら「どうしたの?」と彼に問いかける。
「こいつら下っ端なんだから手加減してやってよ。法の下で裁きたいし」
「うるせぇな……もっと他に言うことあるだろ」
カイザーが冷静に戦えずにいるのは、おそらく先ほど、ラナがグリゴリーを褒めたためであろう。
ラナに自分もかっこいいと言われたい……その気持ちが戦い方に表れてしまっていた。
それくらい自分だって……と言えないことが、悔しそうだ。
工場の男たちは全員が目を見開いており、後ずさりする者が現れて、カイザーとラナを囲う輪が広がった。
けれどもすぐに男たちの後ろから、イブシゲルの怒鳴り声がする。
「お前ら、なにを尻込みしているんだ! 工場の秘密が外部に漏れたら、全員、縛り首だぞ。死にたくなければ、こいつらを始末しろ!」
脅しのような檄を飛ばされた男たちは、武器を握り直して雄叫びをあげ、再びラナたちに襲いかかる。
動ける範囲が広がったので、彼女もカイザーと背中合わせの姿勢を取り、今は完全に焦りの引いた心で剣を振るった。
グリゴリーも参戦し、持ち前の怪力で男たちを次々と薙ぎ払い、カイザーはやけに気迫をみなぎらせて、容赦なく敵勢を地に伏せていく。
その様子を不思議に思ったラナが、戦いながら「どうしたの?」と彼に問いかける。
「こいつら下っ端なんだから手加減してやってよ。法の下で裁きたいし」
「うるせぇな……もっと他に言うことあるだろ」
カイザーが冷静に戦えずにいるのは、おそらく先ほど、ラナがグリゴリーを褒めたためであろう。
ラナに自分もかっこいいと言われたい……その気持ちが戦い方に表れてしまっていた。