懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
「ほう、習わしとな」とクツクツと笑ったイワノフは、その直後に、法廷の壇上の椅子に座った時のような厳しい顔付きになる。

賢者の目にははっきりと真実が見えているようで、木製のスプーンが出された本当の理由を、侯爵に代わって説明した。


「嘘はいけませんな。プディングに入れた毒が銀と化学反応を起こし、スプーンを変色させてしまうからじゃろう」

「そそそ、そんなことはございません!」


どんなに否定しようとも、証拠を見せつければ認めざるを得ないだろう。

イワノフは、腰に下げている小さな布袋の中から銀のスプーンを取り出した。

それをプディングに差し込み、引き上げて見せる。

すると……プディングに触れた部分だけが青白くなり、最終的に鉛色に変化した。


イワノフが厳しい声色で、侯爵にとどめを刺す。

「この変色の仕方だと、混入されているのはタベルナ草の種子に含まれる、ソクシニンが主成分の毒薬じゃな。これでもまだシラを切るおつもりか?」

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