懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
これまで愚かさを少しも自覚せず、常時、振る舞いだけは堂々とした王太子であったが、百二名の貴族の前で、浮わついた恋文を披露されては、さすがに恥じ入るようだ。
中肉中背の身を縮こませ、顔を隠すように俯かせている。
ラナとしても恥ずかしく、兄の醜態を公にすることは本意ではない。
けれども、これを利用しなければ、兄派の貴族たちを寝返らせることはできないと考え、手紙の束をテーブルに叩きつけると、声を大きくした。
「お兄様、ハーレム宮計画を断念していただけませんか? お父様も反対しておいでです。城内の闘技場を潰して建設されると、兵士たちが訓練できずに困ります」
ラナがはっきりと口にした“ハーレム宮”という言葉に、議事堂内はさらにざわつく。
「この国でハーレムなどど、前代未聞だ」と、ある公爵がかぶりを振れば、「女にかまけて国政を疎かにされるのは目に見えておりますな」と、他の伯爵が言う。
「この前の宴で、領地内で一番美しい娘の名を尋ねられましたが、そういうことでしたか」と、ある子爵が暴露すれば、あちこちから「情けない」「失望した」との声が上がった。
中肉中背の身を縮こませ、顔を隠すように俯かせている。
ラナとしても恥ずかしく、兄の醜態を公にすることは本意ではない。
けれども、これを利用しなければ、兄派の貴族たちを寝返らせることはできないと考え、手紙の束をテーブルに叩きつけると、声を大きくした。
「お兄様、ハーレム宮計画を断念していただけませんか? お父様も反対しておいでです。城内の闘技場を潰して建設されると、兵士たちが訓練できずに困ります」
ラナがはっきりと口にした“ハーレム宮”という言葉に、議事堂内はさらにざわつく。
「この国でハーレムなどど、前代未聞だ」と、ある公爵がかぶりを振れば、「女にかまけて国政を疎かにされるのは目に見えておりますな」と、他の伯爵が言う。
「この前の宴で、領地内で一番美しい娘の名を尋ねられましたが、そういうことでしたか」と、ある子爵が暴露すれば、あちこちから「情けない」「失望した」との声が上がった。