懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
非難の声は、これまで王太子を支持していた貴族たちの間からも聞こえてきて、どんどん不利な状況に追い込まれた彼は、オロオロと言い訳を始める。
「み、皆の者、落ち着きたまえ。手紙は、その、酔った勢いで書いてしまったものだ。戯言というか、冗談というかーー」
「あら、お兄様、冗談でしたの? では、ハーレム宮は造らないと、ここで誓っていただけますか?」
「えっ!? そんなことをしたら、長年の夢が……あ、いやその、なんだか暑いな。父上、やはり休憩を挟みましょう。くだらない話を続けても時間の無駄です。仕切り直して、別の議題を」
とにかく不利な状況から逃れたい……という心の中の声がダダ漏れな兄に、ラナは心底辟易してため息をつく。
(私だって、こんな話に時間を割きたくないわよ。それでもやらなくちゃならないの。この議題での議会は十日目よ。いい加減に女王即位の法改正を通したいわ……)
それでラナは妥協案を持ちかける。
「多くの女性を愛したいというお兄様のお気持ちは、よくわかりました。それならこうしましょう。わたくしが女王に即位しましたら、城内にお兄様の愛人をふたりまで置くことを認めますわ。もちろん、正妻となられる令嬢が、それを許せば……の話ですけど」
「み、皆の者、落ち着きたまえ。手紙は、その、酔った勢いで書いてしまったものだ。戯言というか、冗談というかーー」
「あら、お兄様、冗談でしたの? では、ハーレム宮は造らないと、ここで誓っていただけますか?」
「えっ!? そんなことをしたら、長年の夢が……あ、いやその、なんだか暑いな。父上、やはり休憩を挟みましょう。くだらない話を続けても時間の無駄です。仕切り直して、別の議題を」
とにかく不利な状況から逃れたい……という心の中の声がダダ漏れな兄に、ラナは心底辟易してため息をつく。
(私だって、こんな話に時間を割きたくないわよ。それでもやらなくちゃならないの。この議題での議会は十日目よ。いい加減に女王即位の法改正を通したいわ……)
それでラナは妥協案を持ちかける。
「多くの女性を愛したいというお兄様のお気持ちは、よくわかりました。それならこうしましょう。わたくしが女王に即位しましたら、城内にお兄様の愛人をふたりまで置くことを認めますわ。もちろん、正妻となられる令嬢が、それを許せば……の話ですけど」