懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
この国では、一夫一妻制が法に定められている。
愛人を持てば非難の目で見られてしまうが、法律違反ではない。
特に王家は過去において、公娼という国王の愛人を城に置いたことが、何代かあった。
王位継承者となる男児を、妻が身ごもれなかった場合の、致し方ない習わしなのだ。
思惑通り、ラナの提案に「本当か!?」と食いついてきた王太子は、それから顎に手を添えてブツブツと思案する。
「二人までというのは、少ないな。だが、愛人を取っ替え引っ替えすれば、実質ハーレムか……? ラナが政務にあたれば、俺様は堂々と遊んでいられるし、悪くないな……」
スケベかつ、根っからの怠け者である彼は、自分の都合のいいように未来を想像し、口の端をニンマリとつり上げて頷いた。
「よし、その話に乗った。王位継承権はラナスタシアに譲る。妹よ、生涯、兄の面倒をしっかりとみるんだぞ」
王太子派の貴族たちは、手紙の件でかなり数を減らしていたが、今の発言で完全にいなくなったのではあるまいか。
全員が呆れの眼差しを向けていて、『やる気さえもないとは、この男は駄目だ……』という心の声が聞こえてきそうである。
愛人を持てば非難の目で見られてしまうが、法律違反ではない。
特に王家は過去において、公娼という国王の愛人を城に置いたことが、何代かあった。
王位継承者となる男児を、妻が身ごもれなかった場合の、致し方ない習わしなのだ。
思惑通り、ラナの提案に「本当か!?」と食いついてきた王太子は、それから顎に手を添えてブツブツと思案する。
「二人までというのは、少ないな。だが、愛人を取っ替え引っ替えすれば、実質ハーレムか……? ラナが政務にあたれば、俺様は堂々と遊んでいられるし、悪くないな……」
スケベかつ、根っからの怠け者である彼は、自分の都合のいいように未来を想像し、口の端をニンマリとつり上げて頷いた。
「よし、その話に乗った。王位継承権はラナスタシアに譲る。妹よ、生涯、兄の面倒をしっかりとみるんだぞ」
王太子派の貴族たちは、手紙の件でかなり数を減らしていたが、今の発言で完全にいなくなったのではあるまいか。
全員が呆れの眼差しを向けていて、『やる気さえもないとは、この男は駄目だ……』という心の声が聞こえてきそうである。