懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
王位に就いてから二十五年ほど、この国の平和と王家の威信を守ってきた父親を、ラナは尊敬している。

自分も父のような……いや、それ以上の王になろう。

そう決意するラナの表情も、自然と引き締まった。


「はい、お父様……いえ、国王陛下」


王位継承式は、今年の夏に執り行われる。

それまで半年ほどもあるが、呑気にしてはいられない。

父を師として、国政の勉強に励もうと、今から気合いを入れるラナであった。



木々は青々と葉を茂らせ、強い日差しに花が咲き乱れる七月中旬。

いよいよ今日は王位継承式、当日である。

時刻はもう少しで、十時になろうとしているところ。

王城の三階にある支度部屋では、オルガと数人のメイドが忙しく、ラナの着替えを手伝っていた。


これでもか!というほどの金刺繍が施された白いドレスは、王都一の仕立て屋が、この日のために十人がかりで縫い上げた逸品だ。

スカートにボリュームがあって歩きにくいが、式典の衣装とはこういうものであろう。

麗しい首には豪華なダイヤのネックレスを下げ、結い上げた髪にはティアラがのせられている。

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