懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
「姫様、あちらへ」
オルガにそう言われて、ラナは椅子から立ち上がると、ドア横の壁に備え付けられている姿見の前に移動した。
着替えはまだ途中で、肩から斜めに赤帯の大綬をかけられ、マントを羽織らされる。
その真紅のマントも、縁に金装飾が施された豪華絢爛なものであるが、いかんせん今は夏真っ盛り。
暑いわね……と不満を覚えるラナであったが、儀式には必要なアイテムだとわかっているので、文句を言うことはなかった。
最後に王家の紋章が刻まれた銀のメダルを胸元に下げれば、準備万端である。
「どうでしょう?」とオルガに問われても、ラナは鏡をチラリと見ただけで、「いいんじゃない」と返事をする。
信頼するオルガが身支度を整えてくれたのだから、おかしな点はないはずだ。
その気持ちの他に、ラナのお腹がグウと鳴ったことも、適当な返事をした理由であった。
今朝はいつもより二時間も早起きし、朝食も早めに済ませて準備を始めたため、もう腹ペコだ。
「何かつまめる物を持ってきて」とラナがメイドに頼めば、オルガに叱られる。
オルガにそう言われて、ラナは椅子から立ち上がると、ドア横の壁に備え付けられている姿見の前に移動した。
着替えはまだ途中で、肩から斜めに赤帯の大綬をかけられ、マントを羽織らされる。
その真紅のマントも、縁に金装飾が施された豪華絢爛なものであるが、いかんせん今は夏真っ盛り。
暑いわね……と不満を覚えるラナであったが、儀式には必要なアイテムだとわかっているので、文句を言うことはなかった。
最後に王家の紋章が刻まれた銀のメダルを胸元に下げれば、準備万端である。
「どうでしょう?」とオルガに問われても、ラナは鏡をチラリと見ただけで、「いいんじゃない」と返事をする。
信頼するオルガが身支度を整えてくれたのだから、おかしな点はないはずだ。
その気持ちの他に、ラナのお腹がグウと鳴ったことも、適当な返事をした理由であった。
今朝はいつもより二時間も早起きし、朝食も早めに済ませて準備を始めたため、もう腹ペコだ。
「何かつまめる物を持ってきて」とラナがメイドに頼めば、オルガに叱られる。