懲らしめて差し上げますっ!~じゃじゃ馬王女の下克上日記~
好々爺の如き笑顔で祝福するイワノフの言葉を、ラナは「あっ!」と言って遮った。
そして間髪入れずに、その手にあるものを奪い取る。
「さすがイワノフ。気がきくわね。ありがとう、いただきます!」
イワノフは差し入れに、籠いっぱいに詰められたサンドイッチを持参していた。
けれどもそれは、ラナへの贈り物ではなく、朝から着付けに忙しい、オルガやメイドたちへの労いの品であった。
止める間もなく、パクパクとサンドイッチを口にするラナに、オルガが「ああっ、口紅が!」と慌てている。
「時間がないんですよ。なんで食べ物の差し入れを持ってくるんですか!」と彼女に叱られて、イワノフは「すまんの……」と苦笑していた。
それから三十分が経ち……。
支度部屋でのドタバタ劇がなかったかのように、ラナは凛とした佇まいで、厳粛な儀式に臨んでいた。
王位継承式は、この城の三階、東側にある、聖堂内で執り行われている。
ドーム型の天井には、聖人たちのフレスコ画が描かれ、ステンドグラスを通した色とりどりの光が、白大理石の床を神聖に彩っている。
そして間髪入れずに、その手にあるものを奪い取る。
「さすがイワノフ。気がきくわね。ありがとう、いただきます!」
イワノフは差し入れに、籠いっぱいに詰められたサンドイッチを持参していた。
けれどもそれは、ラナへの贈り物ではなく、朝から着付けに忙しい、オルガやメイドたちへの労いの品であった。
止める間もなく、パクパクとサンドイッチを口にするラナに、オルガが「ああっ、口紅が!」と慌てている。
「時間がないんですよ。なんで食べ物の差し入れを持ってくるんですか!」と彼女に叱られて、イワノフは「すまんの……」と苦笑していた。
それから三十分が経ち……。
支度部屋でのドタバタ劇がなかったかのように、ラナは凛とした佇まいで、厳粛な儀式に臨んでいた。
王位継承式は、この城の三階、東側にある、聖堂内で執り行われている。
ドーム型の天井には、聖人たちのフレスコ画が描かれ、ステンドグラスを通した色とりどりの光が、白大理石の床を神聖に彩っている。