こじれた恋のほどき方~肉食系上司の密かなる献身~
「安心しろ。俺なら、お前の親父さんの会社を立て直すことができる。社員も余すことなく救ってやる。だから、お前はその見返りだ」
悔しいけれど、背に腹は代えられないのは父と同じ気持ちだ。中小企業とはいえ、今も契約中の会社だって何社かある。父の会社が倒産なんてことになれば、その契約した会社の社員だって共倒れになる可能性だってあるのだ。想像するだけで恐ろしい。
「ところで、お前の男っていうのは、いったいどんなやつなんだ?」
「……それは」
そんなこと、口が裂けても言えない。木崎課長と最上さんは上層部の人で互いに面識もあるだろう。しかも不倫しているなんてなおさらだ。
「最上さんには関係ありません」
身体を起こして今すぐにでもここを出たい。そう思って、身体に力を入れるけれど、全くといっていいほど動けなかった。頭もガンガンに鈍器で殴られたみたいに頭痛がする。
「関係なくはない。俺の婚約者になるには、手を引いてもらわないといけないからな」
「婚約者になるなんて、勝手に決めないでください」
すると、最上さんがすっと目を細めて笑む。まるで、だったら父親の会社がどうなってもいいのかと、脅されているように思えた。そして私はゴクリと息を呑む。
悔しいけれど、背に腹は代えられないのは父と同じ気持ちだ。中小企業とはいえ、今も契約中の会社だって何社かある。父の会社が倒産なんてことになれば、その契約した会社の社員だって共倒れになる可能性だってあるのだ。想像するだけで恐ろしい。
「ところで、お前の男っていうのは、いったいどんなやつなんだ?」
「……それは」
そんなこと、口が裂けても言えない。木崎課長と最上さんは上層部の人で互いに面識もあるだろう。しかも不倫しているなんてなおさらだ。
「最上さんには関係ありません」
身体を起こして今すぐにでもここを出たい。そう思って、身体に力を入れるけれど、全くといっていいほど動けなかった。頭もガンガンに鈍器で殴られたみたいに頭痛がする。
「関係なくはない。俺の婚約者になるには、手を引いてもらわないといけないからな」
「婚約者になるなんて、勝手に決めないでください」
すると、最上さんがすっと目を細めて笑む。まるで、だったら父親の会社がどうなってもいいのかと、脅されているように思えた。そして私はゴクリと息を呑む。