真実(まこと)の愛
「そうだな……どうせだったら、AKBやJリーグみたいに『入れ替え制』にしてクリエイターたちを競わせるか?売り上げ下位の者は次のシリーズの作品が制作れない、っていうふうにするってのはどうよ?」
麻琴の目が、キラッと輝いた。
「……それ、いいわねっ!
そうだわ……加盟店の売り場では、売り上げ順にレイアウトして『見える化』しようかしら?
売り上げとは別に、売り場で『人気投票』してもいいし……」
「古いなぁ、麻琴。売り場でするだけじゃなくて、ネットでこそやれよ。きみの会社はネット通販だろ?……相変わらず、機械に弱いなぁ」
呆れた声で芝田は肩を竦め、氷の融けかけたアイスコーヒーを飲む。ガムシロップは入れずに、ミルクだけを入れるのも相変わらずだった。