ゆうくんとわたし
教室に入ると、もうクラスの半分は登校していた。この前席替えしたばかりの席に座る。

「ゆうくん!おはよー」

声をかけてくれたのは、隣の席の香菜だ。

「おはよー」

「今日もねむそうだね」

「もっと寝てたかったよー…」

「まあまあ、今日は転校生来るし!それが1番楽しみだなー!」

よく見てみれば今日はクラスのみんなもそわそわしていて、転校生がどんな人か予想し合っている。

「この前の席替えで先生が新しい席を作ったってことはそこに座るよね!」

たしかにこの前の席替えの時、先生は新しい席を僕が座っている後ろの席に作った。

ってことはめちゃくちゃ近いじゃないか。

「たしかに…」

そのときちょっとだけ緊張した。
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