ゆうくんとわたし
休み時間。

クラスの女子はみんな新しく来たクラスメイトの元へ集まって、質問攻めをしていた。

「星野 夏っていうんだ!夏ちゃんって呼ぶね!!」
「どこから来たのー?」
「何か好きな物ある???」

その一つ一つに丁寧に
転校生は答えていた。

あっという間に授業が終わって僕は帰ろうとしていた。そのとき
「あの!ゆうくんって呼んでもいい?さっきお友達にそう言われてたから。」

転校生が話しかけてきた。

「星野です。よろしくね!」

「よ、よろしく」

星野は明るく挨拶をしてきた。僕は勢いに負けて引き気味で返した。

「帰るとこだよね!声かけてごめんね!またあした!」

そう言って星野は走って教室を出ていった。

「なんなんだ…」

「ゆーう!!!早くしろよ!!!」

下駄箱で待ち合わせていた奏人が待ちくたびれて迎えに来た。

「ごめんごめん!」


目まぐるしく一日が終わった
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