10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
「伊藤君、ごめん。貴方の明日の予定は?」

「家でのんびりする予定だけど。」

「悪いんだけど、その予定返上してもらっていいかな。」

彼は理解できない、という表情をしている。

理解できないのは私だ。

こんなゴミ屋敷でどうのんびりするというのか?

「こんなゴミ屋敷、半日で片付くかー!

明日も丸々使わないと終わんないわ!

お前も手伝うんだよ!」

あまりの汚さに私は理性が吹き飛んだ。

元々脅されているのは私なのに、すっかりそんなの頭になかった。

私はそんなに綺麗好きとは言わないが、ある程度の整理整頓がされていないと耐えられない。

今のこの状態は拷問のようなものだ。

私の急な叫び声に伊藤君は驚いたのか、フリーズした。

そう、文字通りフリーズしたのだ。

何も言わず、動かなくなってしまった。

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