10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
あれ、私って伊藤君が来てから会社で怒ったことなかったっけ?

まだなかったかー。

この程度で固まるなんて、現代っ子だなあ。

「おーい、伊藤君。帰ってきてー。」

「は、主任。」

「おかえりー。やっと戻ったー。」

「あ、明日、大丈夫です。僕も頑張ります。」

「ほんとー?それなら良かった。一緒に頑張ろうね。

だって、伊藤君の部屋だし。」

「はい、汚したの僕なので。

すみません、手伝わせて下さい。」

ん、何だか伊藤君がおかしくなった。

私そんなに怖かったのかなぁ。

怒りもしないと思われてたんなら、ショック。

だって一応主任だよ。

怒るときは怒るよ。

そりゃー普段はぼーっと温厚っぽく見えるのは知ってるけど。

「ねえ、伊藤君。私って何も怒らないように見える?」

「すいません。…怒らないと思ってました。」

「だからその反応ね。」

「主任はいつも淡々とクールに仕事してるんで、怒鳴ることはないと。」

「クール?言われたことない。」

「オレには超クールだったじゃないですか?

口調は優しいけど、内容は超クール。

他の子にはもう少し優しいのに、って気になってましたけど。

ストーカーの癖に。」

ああ、全てバレてた…。

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