10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
そんな伊藤君を置いてコンビニへ出発した私。

伊藤君、ダメ人間だなー。

仕事中はあんなにキリっとしてるのにね。

クスクス一人で笑いながら買い物を済ませた。

ついでにコインランドリーも乾燥機に入れ替えてから、伊藤君の家に戻った。

「戻りましたー。」

「おかえりなさい。遅かったですね。大丈夫ですか?」

「うん。コインランドリーも寄ってきたの。」

「色々すみません。」

「家政婦ですからー。」

伊藤君はすっかりいつもの伊藤君になっている。

プライベートではナチュラルなファッションがお好きなようだ。

白Tシャツの上にブラウンチェックのシャツを羽織り、下はジーンズというシンプルな服装。

でも、優しそうに見えて似合ってる。

そして、朝から実はずっと気になっていることがある。

伊藤君、ヒゲがちょっと伸びてます!

無精ヒゲ剃らないの?

私、このままでは、貴方を襲ってしまいそうです!

私の最大の好物は、無精ヒゲです。

しかも完全に伸びてはだめ。

1、2日伸びちゃいました、みたいな無精ヒゲが大好物なんです!

どうしよう。剃ってほしいような。

このまま堪能したいような。

心の中でこっそり葛藤し続けた私。

勝者は煩悩だった。

だって、今しか見られないんだよ?

しかも自分に伊藤君を襲う勇気なんてある訳ないし。

だったらひたすら楽しむべし!

しかもナチュラルファッションに無精ヒゲ。

今日は興奮して眠れないなー。

そこからの私は上機嫌で働いた。

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