10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
午後からはできるだけ彼を見ないように作業したためか、かなり家の中が綺麗になった。

掃除機もかけられたし、埃も取れたし、冷蔵庫の中も整理できた。

コインランドリーの物も回収した。

要するに人間の生きる家に戻ったということだ。


「後はクリーニングを取りに行くだけだね。」

「主任、ありがとうございます。

こんなの久しぶりです。」

「私もゴミ屋敷じゃなくなって、ホントに嬉しいよ。」

「ははは。」

彼は渇いた笑い声を上げた。

「じゃまた明日会社でね。」

「主任、また来週も来てくれますか?」

「はいはい。できるだけまともな状態にしといてくれると助かります。」

「頑張ります。」

「ああ、そういえば遅くなったけど金曜は伊藤君の歓迎会だよね。」

「そうですね。」

「土曜日の午後来て、鍵開かないとかは止めてね。」

「あ、合鍵一個あるんで持ってて下さい。」

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