10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
伊藤君だった。

「あれ、早いね、今日何かあるの?」

「特に何もないですけど。僕もコーヒー頂いていいですか?」

とコーヒーを淹れる。

「家が綺麗だから、早く目が覚めた?」


「まあ、そんなところです。

主任、疲れ残ってないですか?」

「めっちゃ残ってるよ!今日ちょっと寝坊しちゃった。」

「僕のせいですみません。」

「元は自分のせいだからねー、いいの。」

「主任、いい人って言われませんか?」

「皆に言われるよ。」

冗談めかして言うと、彼が微笑んだ。

殺傷能力高い!

朝から仕事の能率落ちるわー、それ。

彼にそう言うと、「主任、変態ですね。」と返された。

「公認ストーカーだもん。」

「…好きにしてください。」

やった、お許しが出た!

よほどニヤついていたのか、「キモい」と言われた。

ひどい、仮にも上司なのに。

なんてしてるうちに皆が出社してきたため、彼とはそこで話が終わってしまった。

ちょっと残念と思っている自分がいた。

今までこんなこと、なかった。


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