10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
その後、私は彼の部屋を軽く片付けて帰った。

彼は送るとは言わなかった。


私は部屋に着いた後、美和に電話した。

もう頭がぐちゃぐちゃだった。

「美和ー。」

「何泣いてんの?!どうしたの?」

私は美和に今日のことを話した。

そして、伊藤君に変な責任感から付き合ってほしくないという思いで、付き合わなくて良いと言ったことを伝えた。

「でもそれが辛くて泣いてるの?」

「多分。こんなこと初めてで、どうしていいか分かんない。」

「責任感でいいから、付き合ってもらえば良かったじゃん。」

「だって伊藤君に、他に好きな人がいたら悪いなって。」

「でも合鍵もらうとき、彼女いないって言ってたんでしょ?」

「そうだけど。」

「何で素直にならないのかな。好きなんでしょ?」

「…多分。」

そう。認めたくなかった。

顔が好きなだけだと思っていたかった。

だって、10も下だし。部下だし。

大した恋愛経験もない自分が好きになった人が、何であんなにハードル高いんだろう。

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