10歳年下の部下を溺愛しすぎて困ってます
美和にそう言うと、美和は笑った。

「ハードルの低い恋愛なんてどこにあるの?

みんなそれぞれにハードルは高いんだよ。

後はチャレンジする気があるかどうか。」

チャレンジする気…。

私にはあるんだろうか。


次の週はとにかく仕事に熱中した。

その分、家で伊藤君のことを考えた。

私はどうしたいんだろう?

恋愛のことをこんなに考えたのは始めてだ。


そして水曜日。

答えは出た。

後は行動あるのみだ。

その日から、定時退社を繰り返す私を皆が不振そうに見ている。

「主任、やたら忙しそうですね?」

「昨日ジュエリーショップにいたのを見たって人がいましたよ?彼氏でもできたんですか?」

今まで枯れていた私を、皆が質問攻めだ。


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