ただのワガママでしょうか。
そんな中、小関さんから小休憩のお誘いの声がかかった。

とても珍しいことで、どうしたのだろうかと不安感と共に

小関さんの後ろに着いていった。

「雪ちゃんは、ジュースしか飲めないから、りんごジュースでOK？」

「ありがとうございます。でも、自分で買いますよ！」
自販機に伸びた手を止めた。

「いいのいいの。後輩というのは気にせずお礼だけ言ってたらいいの。」

そう言ってボタンを押した。
優しさに感謝して素直にお礼を言いつつペットボトルを受け取った。

「では、小関さんは何にしますかー？」
私は、自販機に小銭を入れた。
こういうところが自分でも可愛くないと日々感じているが、そうせざるを得ない
性格なのである。

きっとそんな性格をわかってか、小関さんは何も言わず、
コーヒーのボタンを押した。

「ほんとに可愛くないんだから。。。でもありがと」
えくぼを両頬に作って笑いながら、コーヒーの缶を開けた。

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