フェイク☆マリッジ 〜ただいまセレブな街で偽装結婚しています!〜 【Berry’s Cafe Edition】
『な、な、なんですか……?』
もはや、武田 かおるは恐れを通り越して脅えていた。
「今まで、武尊さんが『大坂江戸屋百貨店』で何をやってきたのかを知りたいのよ」
わたしは単刀直入に切り出した。
『えっ、えっ、な、なんで……わたしに、なんですかっ?』
武田 かおるが秘書としてそれほど「機能」していないであろうことは、先日のパーティに「急襲」してきたことからわかってはいるけれど……
——わたしの理解力では……却って彼女くらいのレベルの方が合ってるかな、と思ったのよねぇ。
たぶん大坂江戸屋百貨店へ直接尋ねれば、それなりの管理職の人が送られてきてレクチャーしてくれるでしょうが……
ビジネス用語や業界用語とか並べられて滔々と説明されても、今までさんざんサボってきたわたしには意味不明だし。
それに——
わたしがそんなことを知りたがっているだなんて、もしもうちの父親の耳に入ったりなんかして……
『そうか、レイカもやっと家業に興味を持つようになってくれたか』
なーんて「美しすぎる誤解」された日には、目も当てられないじゃん!
武尊さんの担当を外されたらしい武田 かおるからなら、そういう心配はなさそうだと思ったのだ。
——わたしのことを、さぞかし恨んでいるでしょうし。


