君の手が道しるべ
3億円の契約は確かにありがたいし、うれしいけれど。
それよりなにより、とてつもなく重大な結論を出さなければならない、そのことが、頭の中でぐるぐる回っている。
大倉主査は実は大手総合商社の後継者で、近々退社して修行のためNYに行く。そのNYに、私を連れて行きたいという。――結婚を視野に入れて。
太田さんは孫がどんな相手を選んだのか確かめるために私を呼び、そしてどうやら気に入ったようで、ぜひ前向きに考えてほしいと穏やかな笑顔で言った。
つまり。
私の決断によって、人生は大きく変わるのだ。
今まで住んでいた世界から、まったく違う世界へ。
それも、大倉主査との結婚という、考えてもみなかった展開で。
「どうしたらいいんだろう……」
知らないうちに声に出てしまっていたらしく、近くを通りかかった栞ちゃんが怪訝そうに足を止めた。
それよりなにより、とてつもなく重大な結論を出さなければならない、そのことが、頭の中でぐるぐる回っている。
大倉主査は実は大手総合商社の後継者で、近々退社して修行のためNYに行く。そのNYに、私を連れて行きたいという。――結婚を視野に入れて。
太田さんは孫がどんな相手を選んだのか確かめるために私を呼び、そしてどうやら気に入ったようで、ぜひ前向きに考えてほしいと穏やかな笑顔で言った。
つまり。
私の決断によって、人生は大きく変わるのだ。
今まで住んでいた世界から、まったく違う世界へ。
それも、大倉主査との結婚という、考えてもみなかった展開で。
「どうしたらいいんだろう……」
知らないうちに声に出てしまっていたらしく、近くを通りかかった栞ちゃんが怪訝そうに足を止めた。