大宮課長は今日もいじわる

やっぱり嘘は見破られていた。
というよりは、
元から正確な情報を
入手していたと思われる。

「な、なんのことですか?
水本くんとは何にも…」
「あいつのこと、タイプーとか
気になるーとか、
今度デートーとか
言ってたろ」
「…?」
課長は一体何の話をしてるんだろう。
私はそんなこと一度も言ったことないのに。
「私…そんなこと言ってな…」
私がそう言いかけたとき、
後ろから声がした。

「あれ?ゆずちゃん、
こんなとこにいたー」
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