大宮課長は今日もいじわる

玄関の外灯を頼りに
あいつの鞄から鍵を出して、
何とか部屋まで運び込んだけど、
俺自身も少し酔っていたし、
何かしてしまいたいという、
邪な気持ちに負けてしまった。

そう、寝ているあいつに
キスしてしまったのだ。

その瞬間、後ろから物音がしたから
口から心臓が飛び出るところだった。
まさか誰かいるなんて思ってなかったし。

そして、物陰から恐る恐る出てきたのは
真希だった。
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