不埒な先生のいびつな溺愛 〜センシティブ・ラヴァーズ〜
まだ捨てるなんて一言も言ってないのに、随分と先のことまで妄想を膨らませているらしい。

こういうとき、どうしたら久遠くんの不安を取り除いてあげられるのかな、と考えるのだが、とても思いつかない。彼は口だけで約束しても信じないから、言葉どおりに本当にずっとそばにいてあげることしかできないのだ。

「ふふ、久遠くん、二番目でもいいんだ」

気の毒だが、最後に少し苛めてみた。

「………嫌だ。やめてくれ」

私の上にいるのに、主導権はいつも私にある。
どんなに素敵な人が私に求愛してこようと、ここまで私を愛してくれる人は久遠くん以外には現れないだろう。

「嘘。久遠くんだけだよ。……でも正直、どうして久遠くんがここまで私のこと好きなのか、私には分からないなぁ」

「俺だって知らねぇよ。お前のせいだろっ」

「えっ、酷〜い」

ひとしきり笑うと、彼の目はこの先を求めて揺れた。笑うことをやめて彼の目を見つめ返し、「いいよ」と囁くと、彼の腰が動いて、体を繋げてきた。
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