不埒な先生のいびつな溺愛 〜センシティブ・ラヴァーズ〜
甘い刺激に体を震わせ、顔を歪めると、久遠くんも同じタイミングで表情を甘く崩した。
彼の感じている顔はとても色っぽくて、切ない。

してみたいことというのは他にもあるのだと思う。でも彼は私を気遣いながら、小刻みに動くだけで自分もいっぱいいっぱいの様子だった。

「美和子……美和子……」

素直に眉を下げている彼が可愛くて、手を伸ばして頬を撫でた。
手に頬をすり寄せてくる姿はまるで犬みたいだが、犬なら多分、ジャーマンシェパードやハスキー犬あたりの狼のような犬種だろう。

瞳の奥は雄の本能のようなものがギラギラしているが、それが優しさで儚く揺れて中和されている。

久遠くんは私のものだ。誰にも渡さない。
そう思えた。久遠くんだって私のことそう思ってくれていいのに。

高校生だったあの頃から、私たちの心の奥には、いつもお互いしかいなかったのだから。
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