不埒な先生のいびつな溺愛 〜センシティブ・ラヴァーズ〜
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真夜中、引き続き、彼のベッドの中にいた。
疲れを通り越して清々しくなった身体を持ち上げて、眠い目をこする。

「美和子。まだ言ってなかった」

「ん?」

久遠くんも起きていたらしく、私の背後で裸の上半身を起こした。全く運動などしないくせに、彼は何故か引き締まっている。多分、意外と横になるより縦になっている時間が多いからだと思う。

彼は無断で人のバッグの中に手を突っ込んで、私のピンクのスケジュール帳を取り出した。

それを勝手にめくり出し、来月のページを開いた。

「この週、墓参りに行くから俺いねぇぞ」

「……墓参り?」

彼の指差した赤い日付に私も目をやった。そうか、その日はお父さんが亡くなってからちょうど三ヶ月。
お墓は秋田だと言っていた。

「ひ、ひとりで秋田まで?」

「それくらい行ける。バカにすんな。……三年もすりゃ俺も忘れて行かなくなるから、それまでは行けるときに行っておく。俺が行かなきゃ誰も行かねぇんだよ、親父の墓参りなんて」
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