クリスマスが終わっても
「ほら、出て」

もう一度強く言われ、しぶしぶ玄関へ向かう。
ドアを開けると、そこにはーーー。

ほら、やっぱり。

手に箱を抱えた、宅配業者さん。

この間、結花と買い物に出掛けた時に見つけた時計。
あれを、宅配で家に届けてもらうようにお願いしていたのだ。
ひろ君に受け取ってもらって、サプライズプレゼントと思ったのに・・・自分で受け取るとは。

ん?
思ったより、大きな箱だな。
しかも、外の寒さのせい? すごく箱が冷たくなっていた。

「クール便のお届け物です。受け取りのハンコお願いします」

クール便?
頭の中にクエスチョンマークが飛び交う。

宅配業者さんは、固まっている私に箱を持たせ、早くと急かすように伝票を指差した。
慌てて、下駄箱の上に置いてあったハンコを掴む。
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