私の名前 ~After~
「連夜…」
彼女の口からこぼれた言葉が俺の耳に入る。
目の前にいるのは間違いなくずっとずっと探し続けていた鈴音だ。
鈴音の後ろから男の声が聞こえてきたかと思ったら『ごめん…』と言い、走りだそうとした。
やっと会えたのに逃がすわけにはいかない。
すぐに腕をつかみ壁側に立たせて鈴音を隠した。
そこで紗奈がいないことに気付いたのか、また飛び出そうとする。
俺は鈴音を慌てて止めた。
「朔久がいるから大丈夫」
安心したようにコクリと頷いた。
そのあとすぐに男たちの声が聞こえてきた。
「いたか?」
「いねぇ…くそっ」
「見つけたらホテル連れ込め」