私の名前 ~After~

「とりあえず2人には教育係を付ける。
誰かやってくれる者は…」

常務がそう言ったとたん、挙がる手。

…鈴音と他の男を2人きりになんてさせない。

「…常務」

手を挙げながら常務に話しかけた。

「黒羽さんの教育係、俺がやります。」

俺を見つけた瞬間、嬉しそうにほほ笑む鈴音が可愛い。

俺の言葉を聞いて、周りがざわついた。

無理もない。

女に冷たいと有名な俺が、鈴音の…女の教育係を自分から申し出たんだから。

「辻くんなら、安心して任せられる。

「じゃあ、森谷くんは…」
と手を挙げたやつの中から適当に決めたようだ。

< 55 / 240 >

この作品をシェア

pagetop