私の名前 ~After~


「黒羽さん。ついてきて」

仕事をある程度、終わらせておいて良かった。

時間を気にせずに鈴音を案内できる。


とりあえず、仕事場・休憩室・トイレ・エレベーターなどをざっと説明した。

第一会議室の案内が終わると、会議室が使われていないことを確かめ中に入った。

当たり前のように鍵を閉めた。

鈴音の方に振り返った瞬間。

「連夜‼」

…無邪気な鈴音には敵わないらしい。

知らされてなかったことを怒ろうとしたのに、可愛いことをされてはそんな気持ちも消えてしまった。

ギュっと抱き着いてきた鈴音を抱きしめ返す。

「…連夜、会いたかった。」

同じことを思っていてくれたことに安心する。

「俺もずっと会いたかった。」

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