雪の光
「……何着たらいいんだろ」
さっきから洋服を何着も引っ張り出して悩むこと既に30分。
あと少しで家を出ないといけない。
勉強会だからそんなに気合いを入れた服でなくていいのは分かっているけれど、私の中のどうでもいいプライドが邪魔をする。
この前、瞬が「今週の日曜日に勉強しようぜ」と提案したことで今日集まることになった。
現地集合だと聞いている。
悩んだ末に、結局いつも着るような組み合わせの服にして鞄に勉強道具を詰め込んで鍵をかけて家を出る。
いつものように電車に揺られて駅に着くと、前の方を歩いている羽原くんを見つけた。
「おはよう……!」
「おはよ、っていうかがっつり午後だよ、月岡さん」
「あ、そうか」
集合場所のファミレスまでは駅から歩いて少しのところにある。
駅を抜けて商店街を歩く。
「月岡さんって頭いいのにたまにおとぼけになるよね。天然?」
「て、天然なんて言われたことないよ」
「そう?結構あると思うよ」