モモちゃんに溺れる
俺が笑うと、幻滅したように眉をひそめる。

普通の反応だ。

「なんで?よくないでしょ。」

君にはわからない。

そんな、純粋でまっすぐな君には。

何も言わずユキから視線を外してまっすぐ前を見る。

「俺は、モモちゃんが寂しい時や一人の時、

気軽に呼べる便利な存在でいいと思ってるから。

それでいいから、彼女と関係を続けたい。」

「どうかしてるわ。」

「だよな。俺もそう思う。」

でも、仕方ない。

本当にそう思ってしまってるんだ。

「でも、それじゃ困るの。」

ユキはまたカフェオレを飲む。

こくりと軽く喉を鳴らして、意を決したように俺を見た。

「私は、瑠依が傷つくのを見たくないから。」

「その瑠依って、モモちゃんの婚約者?」

「ええ。私たちの幼馴染で今年27歳になる。」

モモちゃんより年下なのか。

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